これもおなじみ、お題を頂いて即興で小噺を作るおあそびです。
「芝浜」「酔っ払い」「財布」のような三題噺も良いかも。 |
偉大な成績を残した横綱。 相撲だけに、りきし(歴史)に残るであろう。
「ご隠居いますか。」 「おや、なんだい棟梁じゃないか、何か用かい。」 「いやね、相撲やってるじゃないですか、一緒にどうかと思いやして。」 「あぁ、結構だね。あたしは若い頃から相撲には目が無いんだ。」 「ご隠居の相撲好きは、この辺じゃ知らない奴ぁ居ませんよ。」 「はっはっはっ、そうかい。そう言えば、前に『捨て刀』ってのが居ただろ。」 「あぁ、元はりゃんこだった。いつの間にか見かけなくなりやしたね。」 「体を壊して辞めたんだ。現役の時分には四十八手を使いこなすうまい相撲をとってたんだがね。」 「今はどうしてるんです。」 「療養してるんだが、足腰が立たないらしくて始終這ってる。」
長屋の連中が相撲見物しながら 熊さん 「しかしご隠居さん 相撲取りてえのは大勢いるんだねえ。」 ご隠居さん 「おや 熊さん もう飽きたのかい? お前さんがやいのやいのと言うから早めにきたんじゃあないか。」 熊さん 「へえ でも未だ 三段目の取り組みですぜ。」 ご隠居さん 「まあ 久しぶりの相撲見物だ ゆっくり楽しもうしゃあないか なあ 八っあんや。」 八っあん 「まったく 店賃は借りてるわ 席料は払ってもらうわで・・・。」 ご隠居さん 「こんな所でそんな事は言いっこなしだ それより呑みな呑みな 食いなあね。」 熊さん 「これはこれは早速 ごち になります。」 とまあ皆でワイワイとやっているうちに横綱がでてまいりまして ご隠居さん 「ほらもう結びの一番だすぐに すもう。」
優勝争い 大相撲10日目。全勝は寿司錦。追いかける1敗、連勝山が負。2敗グループに落ちた。 「大関ぃ。優勝は寿司錦でしょうかね。」 「プン!」 「あれ?」 「池の鯉やめなよ。大関にとって優勝なんて夢のまた夢なんだから。」 「何言いやがる!全勝なんて大した事ない!」 「あれえ、大関は全勝したことなんてないでしょ?初日で絶対負けるんだから。」 「俺じゃねえ。」 「でも、池の鯉は優勝経験ないし、俺だって無い。」 「この部屋じゃない。」 「他の部屋?連勝山は負けちまったし…。」 「幕下以下なら全勝なんて10人くらいいるわい!!」
男1「大相撲に革命が起こるようだよ。」 男2「へえ、どう変わるの?」 男1「うん。相撲は最近人気が若者にない。だから、ルールなどを変えて、若者に人気が出るようにするそうだ。」 男2「へえ、どのように。」 男1「うん。髷を結うなんて時代遅れだから、髷は結わなくていい。まわしだけってのは若者が嫌うから服を着る。行司は着物を着るなんて嫌だと言う人が増えているからボクシングから審判をつれてくる。あと、塩はしょっぱいから、佐藤にする。」 男2「ええ、それじゃあほとんど変わっちまうじゃないか。」 男1「そうだねえ。でも、ひとつだけ変わらないのがある。」 男2「どこが?」 男1「勝負審判だ。塩が砂糖になって甘くなったけれど、勝負審判の評価はしょっぱいままだ。」
ある、相撲部屋が巡業に行きました。その帰り、 親方「おい、お前ら。浜辺で相撲だ!」 関取「おう!」 力士「いいですね。」 と、それを見た太った海女さん。 海女「楽しそうだな。私も入りたいな…ん、男の人がきたわ、あれ、海に投げられちゃった。怖いなあ。まあ、勇気を絞っていこう!あの…私も相撲をとらせてください。」 関取「アマ(海女)は水にもぐりな。」 |
歴史の偉人。二宮金次郎、銀閣寺を作った足利義政、太田道(銅)灌
おじさん、道端で金貨と銀貨拾ってきました。銅(どう)しましょうか。
「褒美に金か銀を上げたいが、銅しか残っていないが、銅でもいいか。」 「銅でもいいよ。」 「なに、どうでもいいとな。いらないとは無欲なやつ。感心感心。」 「違うよ。銅でもいいよと言ったんだ。」 「どうでもいいんだろ、感心なやつだと褒めておるではないか。」 「わかったよ。どうでもいいよ。」 「何、銅でもいいか。貰ってくれるか。」
金が入ったから、銀座でデート、今夜どう(銅)?
「こないだ合コンしたんだけど、右端の子は手を振りながら金貨をくれたんだ。まんなかの子は右手に銀貨を一枚、左手に銀貨を二枚乗せてくれたんだ。左端の子は銅貨を一枚くれてから、あとでもう一枚くれたんだ。つきあえる見込みがあるのはどの子なんだろうな」 「右端の子はまずだめだな。『Au(逢う)は別れの始め』と断りをいれてきてるからな」 「まんなかの子は?」 「『Ag(Age=年齢)が釣り合わない』と腰が引けてる」 「え、二連敗かよ……。だめじゃん」 「でも、左端の子はまだ見込みがあるぞ。『Cu(See you) again』といってるからな。さっそくメールしてみたら?」
熊さん 「金庫が開かないって銀行の人が困っていたよ」 八っあん 「銅(道理)で開店しない訳だ」
八 「やあ金太郎に銀次お揃いで銅したんだい」
「金」にあかせて「銀」座で豪遊。「銅」楽(道楽)息子が今日も行く。
「金」をばら撒き代議士に、郷里に建てた「銅」像に、今じゃ「銀」蝿たかってる。
金メダル、銀メダル、銅メダルおめでとう
旅行の路銀を用意するために銀行で金をおろしたら10円銅貨ばかり、どうかしている?
きんさんぎんさんの銅像
「ここだな、鉄の斧をぶん投げるちゅうと、金と銀の斧が貰えるっちゅう湖は。 早速投げてみべえ」 ジャボ〜ン 「こうしておくっちゅうと、・・・あ、本当にあまっこが出て来やがったぞ」 「何かお困りですか?」 「困ったの何のっておめえ、おらあ大事な斧を湖へ放り込んで・・いや、落としてしまっただ」 「それはお困りでしょう。 私が探してあげましょう」 「へ〜 たまげたなこりゃ。 これで金の斧を持って来るだんべえ」 「あなたが落としたのは、この斧ですか?」 「しめしめ、ここで欲をかいちゃなんねえだな。 滅相もねえ、それではごぜえませんだ」 「これではないのですね」 「また、潜って行きやがった。これで銀の斧を持って来りゃ本寸法てとこだな」 「あなたが落としたのは、この斧ですか?」 「プーッ、仕舞えには、これも貰えるってんだからこてえらんねえなこりゃ。 とんでもねえ、それでもごぜえませんだ」 「これでもないのですね」 「潜って行っちめえやがった。 今度は俺のを持って上がって来るだんべえ」 「あなたの落とした斧は、これですか?」 「あんれ、今度は銅の斧を持って来たでねえか。 そうか、俺にはもっといろんな斧を呉べえと思ってやがんな。 いやあ、それでもごぜえませんだ」 「他には見つかりませんでしたよ」 「ありゃ〜潜って行っちまっただ。 お〜い、あまっ子よ〜・・斧をくんろ・・。 ああ、出て来なくなっちまっただ。 これじゃ金銀どころかどうにもならねえ」 |
前作訂正 こうった→こういった
第2次世界大戦末期、連合国軍の幹部は、部下たちにこうったことであろう。 「ヒトラーをひっとらえろ。」
本を読みながら歩いていた男、車にはねられ死んでしまう。警察官が来て現場検証。「被害者は何の本を読んでいたんだ。」「歴史(轢死)の本ですな。」
「こっち入り」 「おおきに。何でやすねん。おやっさんえらい歴史が好きやそうでんな。」 「おお。歴史物がすきでなあ。おまはんも好きか。」 「へえ。好きちゅうたら好きですが、どうもこの、いちいちおぼえんのが面倒でなあ。とくに何でややっせ。あのレンダイとかいうもん。 「レンダイ?そら何やねん。」 「いえ。せやのうて。エンダイ。いや、そやない。ケンダイ。いや、そやない。ええっと仙台。」 「何じゃ。そないに忘れてしもてはどんならん。そら、おまはん、年代とちゃうか。」 「あっは。そうそう。そのダイ。」 「何がそのダイや。思い出すまで人仙台まで連れていきやがって。年代かいな。確かに覚えるのややこしそうやけど、一旦覚えてまうと楽なもんや。」 「どうなしたら覚えられますねん。」 「たとえばや。1192年鎌倉幕府成立や。1192でいいくに作る源頼朝や。」 「はあはあ。1192年で、いいくにねえ。・・・ほたらあんさん1129なら、いい肉食べよう平清盛。1183年やったら、源氏店でお富与三郎で合うでんな。」 「なんでやねん。」 「いいやさ(1183)お冨久しぶりだなあ。」 「ようそんなしょうもない事言いよるなあ。」 「1193年は何があったか知ったはりまっか。」 「これ、ちょっと待ちいな。1193年? はて、何やったかいな。」 「へえ、鎌倉幕府成立1周年記念でおます。」
池田屋の板前(いけだやのいたまえ) 新撰組が襲撃した。京、「池田屋」にも、しっかり店主・女将・仲居・板前がいました。池田屋がそこそこの繁盛の中長州藩の桂小五郎・久坂玄随らがやってきました。 「店主。店主はどこだ!」 「へえい、いらっしゃいませ。」 「私、こういうものです。」 と、名刺。と、言っても昔は使いまわしの物ですが、それを見せました。しかし、こういう人は新撰組をはじめとする人たちに命を狙われやすいので、偽名を使います。その名刺には、桂小五郎は高尾小太郎(たかおこたろう)久坂玄随は山西幻視(やまにしげんし)と、書いてありました。 「はあ、高尾さんと山西さんですか。」 「二階の奥の部屋へ泊まりたい。」 「どれほど?」 「さあ、半年くらいか。仕事があってな。」 「左様でございますか。食事はいかがいたしましょう?」 「毎日、同じ時間に持ってきてくれ。どんな料理でもいい。」 「わかりました。」 と、毎日風呂にも入らず長州藩は作戦などを練っていました。そして、一ヶ月ほど経ちました。 「店主。今日の夕飯は鯉こくと飯。それに白菜と大根の煮物でいいでしょうか?」 「うん。そんなのがいいだろう。」 「へえ、それでは…。」 「それではって…どこか行っちゃたよ。あれ、中庭で何かしているよ。」 「あ、店主。活きのいい鯉ですね。」 「馬鹿野郎!庭の鯉なんて取るな!近くの魚屋で買って来い!」 「へへ、買って鯉ですか?」 「うるせえ!さっさといけえ。」 「分かりましたよ。」 と、またまた2ヶ月ほどたってついに池田屋事件の日が来ました。 「桂!新撰組が来てるぞ。」 「何。どこで俺が来ていると分かったんだ?おい、下っ端。頼むぞ。」 「任せてください!」 「行くぞ久坂!」 「おう!」 と、二人が逃げたところに遅れてきた新撰組。 「新撰組だ!店主はどこだ?」 「へえ、何の用で?」 「桂がいるだろ。」 「いませんよ。ここにいるのは高尾様です。」 「とぼけるな!いるのは分かってるんだ。桂たちがここに入るのを見たんだ!」 「え、ああ、しまった。」 「抵抗するなら。斬る!」 「と、暴れだし。店主が斬られ女将・仲居は逃げていきました。しかし、店主一人で死ぬのは嫌だ。道連れがほしい。と、逃げようとしている板前の足をつかんで、 「まて、きみはここにいたまえ。」 |
前作訂正 こうった× こういった○
「僕は虫を飼っている。」 「何の虫。」 「腹の虫。」
「虫に心はあるかな。」 「いや、こころはない。無心だ。」
「なんだお前、放課後も勉強か?この勉強の虫め!」 「君みたいにバイクで信号無視して怪我をする人とは違いますよ」 「この野郎、腹の虫がおさまらねえ。おい、1万円貸せ!」 「今度はお金の無心ですか?ごきぶりみたいな人ですね」 「くそ!さっさと払うか、先公に言われた草むしり手伝うか、どうする!」 「・・・・」 「なんとか言え!ほんとに虫の好かねえ奴だなあ!」 「無視、無視」
「虫の中で、熱心なファンクラブも出来てる虫を知ってるかい?」 「カブトムシか?」 「ブブー。手塚治虫だ」
「握手会で一番嫌われる虫ってしってるか?」 「いや。何のなんの虫だい?」 「カマキリさ。」 |
「神様は何を着ているのだろう。」 「裃だ。」
「神様も眠るらしい。」 「本当か。」 「仮眠をとるそうだ。」
「浅草の観音さんなんざ見るの 久しぶりだねえ」 「前は いつ来たんだい」 「戦争時(浅草寺)」
「演歌の神様と言われた彼女が復活したねえ」 「フェニックスお京かい。俺なんざ 幸せになるポスター10万円で買ったぜ」 「そりゃ不死鳥じゃなく ただの鷺だ」
怪談 蒸し暑い 夏の丑三時の事じゃつた 家中に響く女の悲鳴 女 「母ちゃん紙〜」
熊 「神棚に赤いものが飾ってあるのは何だい」 八 「七福神は高くて買えないから福神漬にした」
「おい 榊が床に飾ってあるぞ」 「おかしいかい?」 「だって上(神)棚って言うじゃあないか 上に飾りなよ」
「俺は一番恵比寿が嫌いだ!」 「どうして?」 「分からないかなあ。俺は鯛だぞ!つられちまあ。」 |