これもおなじみ、お題を頂いて即興で小噺を作るおあそびです。
「芝浜」「酔っ払い」「財布」のような三題噺も良いかも。 |
「末っ子豚が狼に食べられなかったのは、柱時計に隠れたからだっけ?」 「子山羊(小屋木)じゃねーし」
「ねえ、兄さん。どうしたんだよ、そんなに青い顔して」 「今、せっかく木で作った小屋を狼に壊されたんだよ。それに上の兄さんも草で作った小屋を壊されるし」 「それなら、兄さんが狼にガッツンと言ってやればいいじゃないか」 「だめだよ。俺、内気(家、木)だから」 |
「おい、シュン坊、算数の九九のテスト、できたか?」 「全然ダメ。だから通信簿も赤点だな」 「ああ、九九破れて3ばかりだね。」 |
「兄貴、春ですねえ。野菜のうまい季節ですねえ。」 「野菜もいいが、春と言やあ春眠暁なんとかって言うだろ?ずっと寝ていてえや。」 「ずっと寝てたら、おまんまの食い上げですよ。それに、夏になったらどうするんですか?」 「夏になる前に、これから春になる街へ移動して、それを繰り返せば一年中春だ。その土地の人にめしを分けてもらって、ずっと寝てる。」 「それじゃあ、春眠じゃなくて難民ですよ。」 「うまいこと言うねえ。難民かあ。でも、ミン しか合ってないぞ。」 「おいらだったら、ずっと春なら眠っていないで もっと野菜を食わせろ!ってデモをしますよ。年中 春闘。」 「またまたうまいねえ。春眠と春闘か。でも、今度は シュン しか合ってないぞ。」 「大丈夫ですよ、兄貴。旬が合ってりゃあ野菜はうまい。」
「あのさ、あの横丁にあたらしく出来た中華料理屋だけどさ、なんてったけっか、眠眠じゃなかった、駿駿、ちがうか」 「『春眠』だろ、それがどうした?」 「そうそう、それそれ。おまえもう行ったか?以外にいい味だしてるぜ。」 「いや、まだいったことはない。そうか、うまいのか、一度いってみるかな、」 「いやぁ、中華料理って、以外に野菜をふんだんに使ってヘルシ−なんだな。俺はラ−メンとチャ−ハンくらいしか知らなかったけど、いろんな野菜をたくさんつかう料理があるんだな。あそこはその野菜の名前でいろんな定食がたべられるんだ。たとえばキャベツ定食とかタマネギ定食とか、、こないだ食べたのえ-っと、なんだったかな、うまかったんだけどなぁ、」 「だいたいわかったよ、茗荷定食だろう。落語の茗荷宿か八語郎坊主みたいなやつだな。」 「あ、違う、思い出した『あさつき定食』だ。春眠あさつきを覚えず、なんちゃって・・」
「ふあ〜どうもこの頃眠たいなぁ、この陽気のせいかな?」 「春はどうしても眠たいよな。昔の人もいってたよな、春眠暁を覚えずって。春は気候もよくなってきてよが空けたのも気が付かないってことだ。」 「それなんだけどね、そのアトにと『ころどころで鳥が鳴き、夜半からは強い雨が、花が散ってしまったかもしれない』なんてその詩はつづくけど、ぐうぐう寝てる奴がそんな鳥の声なんか気が付いているわけないとおもわね〜か?なんか春眠暁を覚えず、ってとこばっかおぼえてるけど、実際学校でどういうふうに習ったんだっけ?」 「・・・・・・・」 「あ、ねてら!」
ムーミン谷の春 「ムーミン、ちょっと表に出てきなさい。」「なに〜パパ?」 「ほら、真っ赤な月が出てるだろ。あれが、ムーミン谷の紅い月だよ。」「へ〜。わかったよパパ。」 次の日の夜 「ムーミん、空を見てごらん。あれは何だったかね。」「えっと・・・忘れちゃった!」 「あれは、ムーミン谷の紅い月だよ。」「あっそっか。わかったよパパ。」 また次の夜 「ムーミン、あれは何だったかね?」「えっと・・・忘れちゃった!」 「あれは、ムーミン谷のあ・か・い・月・だよ!」「あっそっか。わかったよパパ。」 またまた次の夜 「ムーミン、あれは何だったかね?」「えっと・・・忘れちゃった!」・・・・・・ ムーミン紅月を覚えず
「最近物忘れがひどくってねえ。去年教わった しゅんみん って言葉の意味が思い出せねえんすよ。」 「それで私に催眠をかけてほしいんだな。そこの布団に横になりなさい。」 「よっこらしょ。去年の今頃、横丁の旦那に聞いてるはずなんですよ。」 「では、私が3つ数えたら眠ってしまう。1・2・3!・・・どうだ、なにか見えるかな?」 「ねえパパ〜、ミーがニョロニョロいじめてるよう。」 「それはムーミンだ。」 「わたし待つは〜♪たわしを持つは〜♪」 「それは あみん だ。どんな頭をしてるんだ。横丁まで行きなさい。どうだ?旦那はいるか?」 「あっ、旦那・・・ええ・・春眠!・・暁を覚えず・・・」 「どうやらわかったようだな。肩をたたくと目を覚ますぞ。それっ!」 「しゅん・・みん・・むさぶる・・・むにゃむにゃ・・・・」 「しまった。春眠にたどり着いたら、なかなか起きられない。」 |
「民主党は政権をとったら、脱官僚を主張してるね」 「じゃあ、自民党もやるか。」 「やっぱり、脱官僚ですか?」 「いつまでも野党でいられないだろ。政権の奪還だ。」 |
「三太夫、三太夫はおるか?」 「は、殿、御用でございますか?」 「うむ、今日のこの風、なんとかならぬか?もっとそっと吹くように申し伝えよ!!」 「殿、風には申し伝え様がございません。」 「せっかくの梅が散ってしまうではないか。予はまだまだ春が楽しみたいぞよ。」 「この風は春一番と申しまして、これもまた春の風物でございます。季節は移ろうにより美しきもの、梅のあとは桜が参ります。梅は咲いたか桜はまだかいなって。」 「桃はどうした?」 「は?」 「梅から桜にいっては間の桃に失礼だろう。これからは梅は咲いたか桜はまだかいな、おっと忘れちゃいけない桃の花、と言うように。」 「御意」 「それにしてもこの風も楽しんでしまう春一番か。良い言葉じゃ。こんど生まれる予の子供の名に、女子ならば『はるいち』と名づけよう。」 「殿、御子がうまれるのはまだ先のこと、春過ぎて夏になります。」 「では『白妙』か。」
「兄貴、あそこに人だかりが。なんだ?富士山の雪を溶かした水だって言って売ってやがる。」 「うさんくさいテキヤだなあ。そんな物誰が買うかよ。」 「今度はカラッポの箱を出して、この中に春一番が入ってる、家でも気軽に春を味わえるだってさ。」 「誰も買わねえから次は、その辺で折ったような梅の枝を持って、また説明し始めたぞ。」 「なになに、これは小野妹子が唐から持ち帰った梅だって?よく言うよ。」 「おい見ろよ。あっちから歩いて来た男、あいつ、きっと商品をベタ褒めして買うぜ。」 「えっ?なんでそんなこと判るんだよ。」 「雪、春一番、梅 と来たら 次は 桜 だ。」
八:「熊さん、きょうは天気はいいけど、風がものすごいな。」 熊:「これが春一番。八ッあん知らんの?」 八:「あ-、プロレスの物真似で『げんきですかぁ〜って』、やってるやつだろ。最近はクレヨンしんちゃんの『けつだけせいじ〜ん』とかやってるお笑い芸人・・」 熊:「クレヨンしんちゃんといえば、今度教科書に載るという話がある。」 八:「あ、核家族の代表的事例って聞いたことがある。」 熊:「核といえば中東と北朝鮮の核開発問題も心配なことだ。」 八:「ち、中東?北朝鮮??」 熊:「やっぱりキムチは少し漬かりすぎくらいで酸味の出てきた頃が食べ頃だと思うな。」 八:「き、きむち・・・」 熊:「昔『見ごろ食べ頃お年頃』という番組があった、キャンディ−ズは可愛かったな!!」 八:「ははぁ〜わかった、キャンディ−ズの曲で『春一番』ってんだろ、」 熊:「いんや、なんたってこの風だからな、もっと話も飛ばされる。」
「おっと、強い風だ。これは春一番だな。」 「先生、どうして風なのに 春前風とか春一吹き とか言わず、春一番って言うんですか?」 「そ、それは・・そう、この時期に市(いち)を開いていた名残だ。もとは春市場と言っていた。」 「へ〜、春一番じゃなく、春市場だったんですか?」 「だが、このまだ肌寒い時に開いたので、非難ごうごうだった。風当たりが強かったんだ。そこで、この時期の春の嵐を春市場と呼び、それが転じて春一番になった。」 「成程ねえ〜。初めて聞きましたよ。でも先生は、どこからこんな話を聞いたんですか?」 「もちろん、風の噂 だ。」 注:もちろん嘘です。
392 途中で飛びました。続き・・・ 「・・・・・・・・・・ミキランス〜♪」 「私は面白いと思うぞ。でも、これで春ももうすぐだなあ。」 「えっ?春はいつ来るの?何日後?何時間後?何分後?」 「子供みたいなことを言うんではない。」 「ねえ、ねえ、春は何分後に来るの?30分?20分?10分?」 「うるさい奴だ。春になるのは 春分 だ。」
「旦那、今日は一段とまた風が強いですねえ。」 「これは、春一番だな。」 「それ、キャンディーズの一番最後の歌に出てきたやつですね。知ってますよう。」 「なんだそれは?お前は、掃除しかけのサッシの窓みたいな奴だなあ。」 「全然例えになってないっすよ。あっ、あのおじさんカツラが飛んでいった!ミキランス〜♪
「こんにちは、ご隠居さん。」 「おお、熊さんじゃないかどうしたんだい、まあお上がり、」 「いえ、どうしたもこうしたも今日はべらぼうに風が強い日ですね。外を歩いていると飛ばされそうで。」 「ほう、さしずめ今日は春一番じゃな。」 「なんですか?」 「春一番じゃ。その年の春に一番最初に吹く強い南風のことを言うな。」 「へえ〜、じゃ春二番とか春三番とか、、」 「まあ、そういうことも言うらしいが、よく使うのは春一番だけだな。」 「一番だけなんて、カラオケで歌っても物足らないでしょうに。鉄道唱歌なんか東海道だけで66番まであるってのに・・」 「そんなものといっしょになるか。」 「でも、その風のせいだな。いえ、あっしは花粉症でして、鼻水と涙がこのごろ止まんなくて、」 「それは大変だな、近頃は過ぎの花粉症が増えているそうらしいから。」 「あ、いえあっしのは杉花粉じゃなくて、梅花粉の花粉症で、」 「梅?それなら春一番のせいではないな、梅は東風だからな。」 |