これもおなじみ、お題を頂いて即興で小噺を作るおあそびです。
「芝浜」「酔っ払い」「財布」のような三題噺も良いかも。 |
「ワールドカップもいよいよ終盤だね。」 「逆に日本代表は今から次に向けてスタートだけどな。」 「次は今回以上にがんばって欲しいね。」 「場合によっちゃぁ微妙かもしれないぞ。」 「何か問題があるのか。」 「惜しむジャパンになるかもしれないじゃん。」
「ワ−ルドカップってお題、結構たくさん作品がきてるね。15以上、そうじさんのいっぺんに三つもかいてあるのもあるし・・」 「そうだな、でもみんなサッカ−のワ−ルドカップのことばっかり。まあ、今ちょうど開催中だから仕方ないけど。」 「え、サッカ−以外のワ−ルドカップってあるの?」 「なにいってるんだい、他のスポ−ツでもたいていやってるよ。ほら、この間日本が優勝した野球のワ−ルドベ−スボ−ルクラッシックだって一種のワ−ルドカップだし、世界選手権なんてほとんどワ−ルドカップとおんなじさ。あのハリ−ポッタ−でもグリッジのワ−ルドカップが行なわれている。」 「なんか映画と現実がごっちゃになってるけど、なるほど、ワ−ルドカップはサッカ−だけじゃないんだ。そんならうちでもやってるよ。」 「いくらなんでもうちでやれるようなことはないだろう。」 「いやいや、ゆんべかかぁとけんかしてね、あいつが台所のもの投げつけるもんだから言ってやったんだ。『あぶねぇじゃね-か、やたらになんでもなげるんじゃねぇ。コ−ヒ−カップが割れちまう、割るど!カップ!』なんて。」
「スペインがフランスに負けちゃったね。」 「驚いちゃったよな、フランスが調子が出てないのも有るけど、どう考えても負ける訳けないんだよ。」 「なんでさ。」 「常人が勝てるわけ無い、あいつらエスパーにゃ。」
「先日は、いきなり伊矢三部長と君んちへ上がりこんですまなかったね。」 「あの部長いけ好かないんですよ。課長ひとりだったら良かったのになあ。」 「だけどなんだなあ、日本が最終戦に負けたときにゃ驚いたねェ。君があんなに悔しがるとは思わなかったよ。」 「違いますよ。伊矢三部長にカカあが、おべッカム遣うのでトッティも我慢できなくてジタンだ踏んだだけです。」
「あれ?スポーツ嫌いのお前が、ワールドカップなんか見てるのか?」 「おまえだって、スポーツおんちじゃねえか。結果ぐらい知っておかねえと、話についていけねえからなあ。」 「どうだイチローは頑張ってるか?三浦とかいう選手はホームラン打ったかい?」 「バカ、サッカーにはヒットはあるけど、ホームランはないんだよ。イチロー・・・そういやあ見ないぞ。代打かなあ。」 「お前も知らないなあ。イチローはピッチャーだぞ。あれ?サッカーってピッチャーなんかいたっけ?」 「あっ、今、線の外から投げたぞ。きっとこいつがピッチャーだ。てことは、今、日本の攻撃か。バッターは誰だ?」 「いや、また今、日本の誰かが両手で投げたぞ。そうだ思い出した。こいつが江川じゃなかったっけ?」 「今、何回の表か裏かもわからねえや。おや、急に雨が降ってきたみたいだぞ。雨が降ると確か中止になるんだぜ。」 「せっかくサッカーの面白さが少しわかってきたのに。にわか雨だと思うけど心配だなあ。」 「まだ玉の入る穴が見当たらないけど、結構面白いなあ。通り雨でこんなに不安になるなんて、もうサッカー通だぜ。」 「うん、やっぱり俺たちは にわか不安(ファン)だ。」
「ご隠居、どうもしばらくです。」 「やあ、良く来たね源さん、それはそうとクロアチア戦は、なんとしても勝って貰いたいもんだねぇ。」 「そうですねぇ、あっしもね色々考えてみたんですけどね、良いのを思いつきやした。」 「なんだい、是非聞いてみたいねぇ。」 「中村をね、妙見様にお参りに行かせるんですよ、そしたら今まで誰も思いつかなかったような、斬新なプレイをしやがるんじゃねえかと。」 「そりゃ中村違いだ、『中村仲蔵』じゃないか。だいたいドイツには妙見様は無いだろう。」 「この前、日本の話芸でやった小柳枝師匠の『中村仲蔵』良かったねぇ。」 「何の話をしているんだい。他には何か無いのかい。」 「じゃあ、こんなのはどうでしょう。」 「どんなの。」 「オンベイシラマンダヤソワカ オンベイシラマ・・・」 「待て待て、いきなり大きな声で何を始めるんだい。」 「へえ、戦勝祈願に毘沙門天様に願を掛けてるんでさぁ。毘沙門天様と言やぁ、戦の神ってくらいなもんで。」 「そんなことはお前さんに言われなくても分かってる。さっきからお前さんは、神頼みばかりじゃないか、信心は結構だが他力本願ばかりじゃいけないよ。」 「『他力』ってのは広大無辺な阿弥陀如来の力を表す言葉でね、『本願』ってのは・・・」 「ちょっと待て、それはあたしがお前さんに教えた説法じゃないか、おこがましいよだが、それじゃ釈迦に説法てもんだ。」 「本当におこがましい。」 「なにか言ったかい。まあそんな話はいいんだ、日本代表になんとしても勝って貰おうって話だ。決定力不足を何とか出来ないものかね。」 「それなら大黒様におすがりしやしょう。」
「なんだい?大事な話があるって言うから来たけど、長屋のみんな揃って、どうしたんだ?」 「おまえの舅(しゅうと)さんに相談されたんだ。最近おまえ、一日中そわそわしてるっていうじゃねえか。受け取れよ。」 「え!?これ、ワールドカップのチケットとドイツまでの航空券じゃないかよ。ど、ど、どうして。」 「サッカーが大好きなお前の為に、長屋のみんなでお金を出し合ったんだ。舅さんにも礼を言うんだぞ。行ってこい!」 「み、みんな・・・義父さんゴール!涙のシュートだよ。ホントにみんなありがとう。」 「あと必要な物はねえか?カバンはあるか?パスポート入れは?機内用スリッパは?遠慮せずなんでも言ってくれ。」 「うっ、うっ、ぐすん。俺は幸せもんだ。じゃあ、マニー(Germany)!」 「現金なやつだね!」 「やっぱりお金さ。お前たちの預金残高マイナスのカードなんかもらったって、競技場に持って行けないよ。」 「そりゃそうだ。真っ赤なカードじゃあ 退場だ。」
「いままでのワ−ルドカップで一番多く得点したのしってるか?」 「えっと、だれだっけ?」 「おれの調べでは、多分オウンって奴だ。」 「・・・・・・」
「おや、こんな時間に何やってるんだい。」 「ワールドカップ見てるんだよ。ジイこそ、こんな時間にどうしたの。」 「わしは何時も、このくらいの時間に起きてるんだよ。年取ると朝が早いんだ。」 「そうなんだ。」 「わしが起きてる時間は、お前は寝てるか仕事に行ってるからしらないんだ。」 「そうだね、就職してからジイとゆっくり話した事なんてなかったね。昼過ぎに起きればいいから、ワールドカップでも見ながら少し話そうか。」 「お前は小さい頃からサッカーが好きだったねぇ。物心つく頃には『ジイ、ボール買ってよ!』『ジイ、サッカーやろうよ!』って。」 「そんなこと有ったかなあ、良く覚えてないや。」 「そうだなぁ、幼稚園に入るか入らないくらいの頃だからなぁ。」 「そんなに引っ張りまわされたんじゃ、大変だっただろ。」 「いやいや、孫に懐かれて、わしは幸せだったよ。」 「あ、もう六時、ジイ、サッカーも終わったし、そろそろ俺寝るよ。」 「なんだと、このべらぼうめ!」 「なんだよ急に怒り出して、そろそろ寝ないと寝不足で仕事きついんだよ。」 「そんなことじゃねぇ。」 「じゃあなんだよ。」 「なんだよじゃぁねえ!『もうろくじじい』とはなんだぁ!」 (日本時間の深夜から早朝にかけての日程なので、このような事が無いよう、お気をつけください。)
「お前、会社辞めるって聞いたけど本当か。」 「あぁ、本当だよ。」 「何でまた急な話だな。」 「有給もたまってたし、サッカー好きだからワールドカップ見たいから、ある程度まとめて休みとろうしたらさ、部長に『そんなくだらない理由で、こんなまとまった休みは駄目だ。』って言いやがるんでさ、こっちもなんかムッときちゃってさ『じゃあ辞めますよ。』って啖呵きっちゃってさ、次の日に辞表出したんだよ。」 「おまえは相変わらず短気だな。で、これからどうすんのさ。」 「折角だから就職活動はワールドカップ終わってからにしようかと。」 「毎日サッカー三昧か。」 「そう、しばらく週休(蹴球)7日制だ。」
1「あれっ、また点を入れられたよ。今年のドイツは調子悪いなあ。(フィクションです、あしからず)」 「特に、コーナーキックやフリーキックに弱いな。むかしは、こんなんじゃなかったぜ。」 「むかしと違って今のドイツには、壁がないからだ。」 2「だけど、あの選手はすごいぜ。前の試合に続いて、今日も3得点あげてるぞ。」 「彼は変わった経歴の持ち主なんだ。サッカーをやる前は、マジシャンだったらしいよ。」 「そうか。だから、ハットトリックはお手のものだ。」 3「なんだそれ?でも、毎日ワールドカップを観てたら仕事にならないよ。よし、このシュートが決まったら、もう観ない!」 「あっ!ゴーーール!入ったぞ。どうするんだ?」 「これでワールドカップに 蹴りをつけます。」
「こんちわ〜。さあテレビ見よう! ワールドカップ! チャンネル変えるよ!」 「なんだこいつは。勝手に人ん家に入って来やがって、急にチャンネル変えやがって! どこのドイツだ!」 「オーレーオレオレオレーー」
「ここんとこ、あいつは遅刻が多くてな。」 「誰の話さ。」 「ん、あいつだよ。まあ理由は大体、分かってんだけどさ。」 「で、誰の話なの。」 「だから、あいつだよ。夜中にワールドカップ見てやがんだ。せめて日本戦以外は録画で見ろってのな。 こうちょくちょく遅刻されたら堪らないっての。」 「だからドイツだよ!」
「え〜、ではただいまより、全日本ジ-コジャパン私設応援団連絡協議会定期総会を行います。今回はワ−ルドカップ協会からの要請事項を発表いたします。」 「われわれは紳士的に応援しておりますし、日本のファンはマナ−を守るはずですよ、」 「すべてが過激なフリ−ガンと呼ばれる一部のファンに向けているものではありませんので、皆さんもきいてください。テロリストがまぎれこんでいるかもしれないということで、必ず団体で行動してくださいということです。ドイツへ入国するときから、帰るときまで。なんでも空港に監視カメラがあって、団体の人数と顔を全部記録しているそうです。もし、帰りの出国のときに人数があわないと大変なことになります。」 「え、いったいどうなるんです?」 「大門で、ふんじばられる!」 (もちろん冗談です。応援に行く人、わたしの分も応援してきてください!)
「ご隠居さんこんちは、きょうはなんか朝からうずうずしますね、」 「ああ、その格好、さしずめサッカ−ワ−ルドカップで日本が試合をするからだろう、」 「えへへ、ご名答。あっしも最近このサッカ−ってやつの面白さがわかってきましてね、ご隠居の若いころはサッカ−なんてはやってなかったでしょうね、」 「なにを人を年より扱いしおって。確かに最近になってワ−ルドカップだなんだというが、40年くらいまえの日本はサッカ−が強かったんじゃ。メキシコオリンピックで銅メダルにかがやいているし、そのときの得点王は釜本という日本人じゃった。そのときも日本中にサッカ−ブ−ムが起こって、それ以来サッカ−少年が増えたということだ。」 「へえ〜、森田健作の青春学園ドラマシリ−ズでサッカ−があったからかとおもってました。」 「おまえさんも古いこと知ってるね。おまえさんのことだからせいぜいド−ハの悲劇くらいからかと思ったが。」 「あっし、それしらないんで、サッカ−の話してると、ど-はするとその話題になるんですが、適当に話を合わせちゃう。いったいなにが起こったんで?」 「あれは、日本が初出場したフランスワ−ルドカップの前の、アメリカロスアンジェルス大会のときだ。アジア予選最終戦で日本は一点差で勝っておった。だれもが初のワ−ルドカップ出場を確信しておったとき、試合終了間際のロスタイムにコ−ナ−キックからまさかの失点をして、出場が泡と消えたことがあった。そのときの選手はみんな試合が終わってもグランドに座りこんだままだった、井原とかラモスとか、カズとか、」 「カズって三浦かずよしですよね、なるほど、ロスは怖い!!」
「教授!藤原氏家伝の絵巻から、まるでサッカーをしているような絵がみつかりましたよ!」 「蹴鞠(けまり)は、平安時代に宮中で行われていたし、大化の改新前に中大兄皇子と中臣鎌足がしていた記録がある。不思議ではない。」 「いや、よく見て下さいよ。日本人と、こっちには赤毛の集団、隣には肌の黒い人達も描かれていますよ!」 「なんと!お隣の韓国だけじゃなく、欧米の(米はまだないって〜の)人達が!これは、蹴鞠のワールドカップや〜!」 「またTVで新しいネタを仕入れたようだぞ。でも、こんなすごい事が正史に書かれていないのは何故でしょう?」 「藤原氏は試合でミスした選手を虐待していたようだ。拷問で死んだ者もいたろう。それで歴史から葬り去られた。」 「あの800年から900年代に栄華を極めた藤原氏が、蹴鞠の選手を虐待していたんですか?」 「そうだ。藤原氏は 摂関(折檻)政治だ。」
「おっ、テレビでワールドカップ観てるのか?俺もまぜてくれよ。」 「ん?おまえか。いいけど、静かにしてくれよな。」 「こういうものは、みんなでワイワイ言って見たほうが楽しいぜ。なんかお菓子みたいのものはないのかい?」 「うるせえなあ。今コーナーキックするとこなんだよ。菓子ならテレビの前にあるから勝手に食え。」 「あっ、はずした!ちょっと前を邪魔するよ。あれ?テレビの前に菓子なんかねえぞ。」 「おお、こっちにあった。投げるぞ。しまった!テレビの前のお前に投げちまった。その菓子は食えねえ。」 「え?手にしてるのに食えねえのか?なんでだよ。意地悪言うなよ。」 「テレビの前には、お前一人だった。オフサイドだ。」 |
えー 毎度馬鹿馬鹿しいお話を申し上げます いやあ 小話集は 88888に乗っ取られたんですねえ 誰もやらなくなりますよねえ 今に痛いしっぺ返しを食らいますよ 越後屋ドンベゑさん よろしく頼みますね? (オイ来た! 任せろって ) |
京都議定書なるものが制定されまして世の中では地球温暖化ってのが叫ばれております.物の本によりますとその原因は二酸化炭素濃度が増えることにあるんだそうでございまして,これを減らすために植物の力をかりるのだそうです. ○ しかしなんだな.寒がりのオレにしてみれば冬さむくねぇってのはうれしいね. ● いやいや寒さには寒さの風情ってもんがなくちゃいけねぇ.「酒飲めばいとどねられぬ夜の雪」ってなぐあいによ. ○ 春は花見だぁ,夏は祭りだぁ,秋は月見だぁってんでおめぇは年がら年中飲んでばっかりじゃねぇか.おめえは酒がありゃぁいいんだろ.そこへいくとオレは花がなきゃだめだね.だから冬はいけねぇ. ● 花ってのは寒くならねぇと咲かねぇっていうじゃねぇか.蘭も,菜の花も,桜も,温暖化すると愛宕山まで野駆けってわけにもいかねぇ. ● それに寒くならねぇと兄ぃの好きな紅葉もみれねぇらしいぜ..寒くなるから暑さも緩んできた.ちょいと紅葉狩りで一杯てなわけにもいきませんぜ. ○ オレは下戸だよ.やっぱりおめぇは飲んでばっかりじゃねぇか.しかしそいつはいけねぇな.葉が枯れるのは夏の暑さの所為じゃねぇ.おめぇの言うとおり寒さの所為だ.ちきしょう,なんとかならねぇのか. ● 何でもガソリンの代わりにエタノールを使えばいいらしい.植物を腐らせてな,ちょいと吟醸してやればいい塩梅の酒が出来るこいつを車にチョイチョイっと入れてるってなことをお上はまじめに考えてるってよ. ○ 駕籠屋に酒飲ませたところで何になるんだい? ● まず花や木が暑さの元を喰ってくれる,そんでもって根やら種やらに閉じ込める.こいつを酒,じゃなくってエタノールにする.暑さの元ってのはガソリンからっていうからな.すり替えちまえば暑くならねぇって寸法よ.野駆けで菜種,紅葉狩りでドングリなんざ集めてな,一人前の杜氏の手にかかれば世直しになるってんだからありがてえよな. ○ そいつは無理な相談だな. ● あ? ○ 花も無ければ実も結ばないのが温暖化ってぇんだろ? ○ そんなものに効用(紅葉)は無ぇ.
「どうだい、こうやって長屋のもんがみんな揃ったんだ。真剣に地球温暖化について話し合おうぜ。」 「俺はレジ袋をもらわねえ。いつもマイバッグを持ち歩いてる。」 「ほう、風呂敷か。白くて、ん?紐がついてて・・・ふんどしじゃねえか。触っちゃたよ。」 「俺は歩いて30分以内のところへは、車を使わず歩いていくようにしてるんだ。」 「30分?俺なんかどんなに遠くても一切車を使わず、歩きか自転車だ。」 「それはお前が車を持ってないからだろ?小さなことも大事だが、国単位で真剣に取り組まないといけねえな。」 「地上にあったものは大昔からCO2を出しても自然浄化できたが、近年の地下の物、化石燃料の使用が許容量を超えたんだ。」 「その通りだ。オチも無く面白くねえが。おい、ゲンさん、その大きな箱はなんだい?」 「聞いて驚くなよ。俺が造った二酸化炭素分解機だ。このサイズではこの部屋分しか分解できねえが。」 「すごいねえ。ちょっと動かしてみてくれよ。おっ、画面にCO2の記号がいっぱいでてきたねえ。」 「まず二酸化炭素をチョイスして、そっからCとO2にわける。おや?なんか頭が痛くなってきたぞ。」 「俺、気分が悪いや。が、画面を・・CO2がCOとOに分かれてOが消えていってるけど、これでい、いいの?」 「CとO2に分かれなきゃいけな・・・だ、誰か窓をあ、開け・・・」 みんな一酸化炭素中毒になったとさ。
「教授、私がイスカンダルへ行って取ってきた二酸化炭素除去装置はまだ動かないんですか?」 「それが、パスワードがいるようなんだ。ぶっちさんの後を継いだものの、それを入力しないと発動しない。」 「では私がまたイスカンダルへ行ってそのパスワードをみつけてきます。手掛かりはあるのですか?」 「どこかの岩山に文字が刻まれているらしい。巨大津波の予測日まであと56日、8週間だ。急いでみつけてくれ。」 「わかりました。みつけしだいパスワードの映像を日本に送ります。それですぐに二酸化炭素除去装置を動かしてください。」 「私はデスラー。ヤマトの諸君、待ちなさい。」 「デスラー!?声は女だけど・・・あっ、ひょっとしてドラマ24のミッシェル・デスラーですか?」 「そうミッシェル・デスラーです。ヤマトの皆さん、今回の任務に最適の人物、ジャック・バウワーを呼んであります。」 「あのジャックを!ちなみに僕らはヤマトの諸君じゃないですよ。でも、なぜジャックを。」 「あなた達では地球を出て8週間で見つけられるとは限りません。ジャックならどんな事件も24時間で解決できます。」 「そうだ。確かに1話から5話、たぶん6話もだろうけど、24時間で全て解決してますねえ。」 「彼が送る映像をアメリカのテレビ局から中継でこちらに送ります。皆さんはテレビの前で観ているだけでいいのです。」 「よし、すぐにジャックに行ってもらおう!・・・あっ、だめだ。やっぱり彼じゃ間に合わない。」 「どうしてですか?24時間でパスワードの映像を見られるのですよ。」 「彼の中では24時間でも、テレビを観てる僕らには24週かかってしまう。」
「昨日のあの坊主達、本当に頭に来るなあ。」 「なんだよ、朝になってもまだ怒ってるのか。そう、昨日・・・・・。」 海草 じゃなく会葬、いや回想 昨日の夕方 「おい、空き地を見ろよ。背丈の3倍もある木材が積まれているぞ。」 「なんだ?地球温暖化阻止の神事を行うってさ。おっ、お坊さんがいっぱい出てきたよ。」 「ありがたいねえ。お坊さんは立派だねえ。お経か祝詞(のりと)かわかんねえけど、みんなで唱えだしたぜ。」 「いよいよ火を点けるみたいだよ。祈祷も大事ですが、一人一人の小さな努力が大事ですってさ。いいこと言うねえ。」 「でも、なかなか火が点かないぞ。観衆からも失笑が漏れてるぜ。坊さんたちも焦ってるぞ。あれ?あの坊主、ガソリンを持ってきたぜ。」 「木にガソリンをいっぱいかけて、あっ、火が点いた!ごほっ、真っ黒な煙が立ち登ってるよ。くっせえ〜。」 「これじゃあ、神事じゃなく珍事だぜ。温暖化を促進してやがる。空が真っ黒になっちまった。」 「みんな帰りだしたよ。目が痛いよう。俺達ももう帰ろうよう。」・・・・・・ 「確かに今朝も町中がガソリン臭いけど、俺なんか寝て起きたら忘れちまった。お前はまだ根に持ってるのか?」 「当たり前だよ。坊主憎けりゃ、今朝まで憎い。」
「おい、えらいこっちゃ、いま人間達の話しているのを聞いちまったんだけど、なんでもこの地球が温暖化なんていって、どんどん温度があがっていくらしいぞ。」 「え!そいじゃオイラ達の住んでいる川や池の水があったかくなって、しょっちゅう風呂に入っているみたいになんのか?オイラすぐのぼせちまうぞ、えらいこっちゃ!!」 「まあ、それもそうだが、いざとなったら我々は海に逃げていって、深い海の底にいけば冷たい水はあるさ。それより怖いのは人間だ。」 「え、なんで?」 「何でかしらないが、人間は気温が高くなるとあっさりしたものや冷たいものを食べたがるのに、それがある暑さをこえると一斉に我々うなぎを焼いてタレつけて食い出すんだ!!」
「暑いなあ、くそっ。今日も40度まで上がるってさ。」 「海沿いの街は海に沈んだから、みんな高台に住んで町が狭くなったよなあ。」 「確かに住宅事情は悪くなったけど、考えようによっちゃあ心がなごむ町になったと思わないかい。」 「むかしみたいな核家族が無くなって、おじいちゃん、おばあちゃん、孫までみんな一軒の家に住むってのも良いことだな。」 「そうそう、隣の南北に分かれていた国も、海岸線を守ろうと協力したことで、また一つの国に戻ったし。」 「氷が融けて良かった。」
最近温暖化で暑うなってきてございます。今日はそんなそう遠くない未来の話でございます。 ●「あちいあちい!!!くっそーなんだってこんなにあついんだ!!」 ○「しょうがないよ。温暖化だもの。」 ●「くっそー!!南極にでも行きたい気分だぜ」 ○「南極なんてとうの昔に解けきっちまったじゃないか」 ●「なに?じゃあ海面が上昇したんじゃないのか?」 ○「したよ」 ●「じゃあ何で俺たちはこうして呼吸して話してられるんだ?」
「教授、とうとうやりましたね、CO2分解除去装置が完成しました。これで地球の温暖化問題も一気に解決ですね。」 「いや、ありがとう、でも8割方完成はしたがまだ少しつくらなくてはいけないものがある。まあ本体装置部分はいつでも稼動できるがの。」 「でも博士,地球温暖化のためにCO2を削減する為の装置なんて、今CO2の削減に苦労している国とかが高く買ってくれるんでしょうね、自費を投入してまで開発した苦労もむくわれますね。」 「ところが、そういう国はあんなり感心がない様子でな。コ−ラ飲んだり朝公園で太極拳やりながら大きく息をはいているばかりじゃ。」 「じゃ、いままでの借金までした研究開発費はどうなるんですか?僕なんか給料下がりっぱなしですよ!!」 「だいじょうぶ。この装置はCO2をCとO2に分解する。Cは炭素、O2は酸素じゃ。酸素はそのままボトルに入れて酸素BARに売る。炭素はぎゅっととても高い圧力をかけて人工ダイアにして売る。儲けはそこじゃ。だからあと2割頑張れ!!」 「・・まあ,純粋に環境をかんがえてるとはおもわなかったが、、で、あとの2割はなんですか?」 「第2次大戦で沈められた戦艦をもとに宇宙船をつくる。」 「はあ?環境は?CO2は?」 「この装置を動かすには莫大なエネルギ−を必要とする。プルトニウムを使うほかなかったんじゃ。しかしそうすると放射能が出る。環境にはもっと悪い。CO2をすって放射能をだしてはしゃれにならん。そこでいまから宇宙船を作るから、お前にイスカンダルまでいってきて欲しいというわけじゃ。」 「・・・・出張手当、出るんでしょうね?」
「地球温暖化が叫ばれているけど、おまえどう思う?」 「そうだな、まずヨ−ロッパとアメリカあたりが真剣に取り組まないといけないな、」 「おんだんか!!いや欧米か!!」
「兄貴!急に倒れたって聞いたけど、だ、大丈夫ですか?」 「この前、テレビで地球温暖化のニュース見てよう、俺も二酸化炭素を減らそうと思ったんだ。」 「えらい!さすが兄貴だよう。でもなんで倒れたんすか?」 「吸うのは酸素、吐くのは二酸化炭素って学校で習ったのを思い出して、吸ってばかりで吐くのを我慢したんだ。」 「なんかそう習った気がするよ。すごいけど、もう少し体にも優しいことをしたほうがいいんじゃないすか。」 「で、今はゲップとおならをしないようにしてるんだぜ。地球に貢献してるんだ。」 「なるほどねえ。牛のゲップも環境に悪いらしいですから。そうか。だから、今朝は少し涼しいんですね。」 「ハハ、もう効果が出てるか。実は、俺の兄貴も大好きなダンスの回数を減らしてるんだ。」 「へ〜。ダンスを減らすと温暖化を抑えられんですか?」 「よく聞け。兄さんがダンスの回数を減らす、にいさんがダンスをへらす、二〜酸化炭素を減らす・・・」 「あれ?おっ、さすが兄貴!これから地球に優しい兄貴って呼びますよ。」 「照れるじゃねえか。そんなにダジャレが面白かったか?でも温暖化に役立ったのかなあ。」 「もちろんですよ。今、すごく寒いです。」
「地球温暖化が問題になってるねえ。」 「アメリカがもっと真剣になってくれないと、40過ぎの俺達より子供らがかわいそうだよ。」 「よし、ウルトラマンを呼んでアメリカへ交渉に行ってもらおう。」 「だめだよう。彼は歩くだけで街やビルを壊すから。環境的にはアメリカのスーパーマンの勝ちだ。」 「じゃあ、マグマ大使を呼ぼう。小さいガムもいるし。(古くてわからないかなあ)」 「問題が問題だけにマグマ大使じゃもっとだめだよ。」 「地球温暖化問題では、なんでダメなんだよ?」 「マグマ大使じゃあ ゴアを敵にしてしまう。」 |
「今日は今や大きな社会問題となりつつある、理不尽ないちゃもんをつける親たちいわゆる『モンスターペアレント』について評論家の凸山凹平さんにお聞きしたいと思います。凸山先生、どうお考えですか。」 「これは、戦後教育の大きなひずみですね。そもそも学校に何でもかんでも丸投げして、自身の子育てができなかったらその鬱憤を学校の教師という弱者にぶつけるのです。戦後教育はやれ平和がどうのこうの教えていたのに、いじめやいちゃもんなど、肝心の心の平和ができておりゃアせん。心を武装してどないするのですか。」 そのやりとりを聞いていた聴衆の一人が。 「それで、剣突くや横やりをいれるのだ。」
一人の体格のいい青年がやくざとぶつかってからの一連の出来事。 やくざ「おいおいおい!!こら!!そこのお前や。ちょっとまたんかい!いまぶつかったやないか!あやまれ!!!」 若者「は・・・はいっ!!ぼ、僕でしょうか?」 やくざ「そうや!あやまれ!!!」 若者「ごめんなさい!!!許してください!!」 やくざ「いさぎええな。ん?それにしてもお前体格ええな。なんや、スポーツでもしてたんとちゃうか?」 若者「はい。ラグビーをしてました。」 やくざ「ほー。それでか。あのな、わしゃあ優しいやくざやさかい許したるけどやな、今度からは気いつけえよ。」 若者「はいっ!!!ありがとうございます!!・・・・ああーよかった。」 ??「おいっ!!こら!!!」 若者「はいっ!!またなにか・・・・?すいません!!許してください!」 男「なに言うとんねん。わしゃあ自衛隊やけどな、きみ自衛隊にはいらんか?」 本当に合った怖い話でございました。 |
昔話なんてもんはビデオやなんかでみるよりも親から聞くほうがいいもんで・・。 父「お前が子供のころはもーお毎晩毎晩寝しょん便たれて困ったもんや。」 子「そないなこといいなや恥ずかしい。親父かて毎晩毎晩酒飲んで帰ってくるさかい、おふくろがぐちたれとったで。」 父「あっはっは。まあ昔の話やがな。」 子「あ、そうや忘れとった。親父今日誕生日やろ?」 父「あ、ほんまや。ころっとわすれとった。」 子「プレゼント用意しとんねん。」 父「そんなお前・・・。恥ずかしいがな。」 子「そういいな、うけとりィ。」 父「ありがとうな。」 子「昔懐かしのもの用意したで。」 父「ほお。・・・んじゃこら?古本やがな。」 子「そうや。十年前のベストセラーや。」 父「ほお、懐かしいな。けどなんやプレゼントこれかいや。」 子「そうや。」 父「でも昔懐かしいてこともないな。そんな古いもんでもないし思い入れもないからそこまでなつかしないわ。」 子「けど俺は懐かしい。その本な、ちょうど十年前にわしが古本屋に売ったやつやねん。」
昔話に花が咲く。 やっぱり中学校や高校の同窓会ですな。何十年振りかでみんな集まって、あれこれと思い出が出てまいります。かつての悪ガキが、ええ年したおっさんになって何やら話しています。 ●「おい。ひさしぶりやなあ。」 ◎「もう三十年ぶりやなあ。」 ●「たがいに頭薄なったなあ。」 ◎「その代り腹出てきよった。今日はようけ来てるで。蛸原に、河豚田やろ。あと、苔猿、役満、与太村・・・あっ凸山先生。お久しぶりです。」 凸「おお。君らか。」 ◎「先生もすっかり年取らはって。・・・あの今から白状しますけど、先生の弁当ぱくったン僕らですねん。」 凸「何!君らか。しゃあないやっちゃなあ。」 ●「それと、校内にあった先生の車パンクしたンも僕らです。」 凸「ええ。君らか。・・・まあええ。」 ◎「それと、文化祭の時、先生の財布から一万円取ったんも僕らです。」 凸「ううむ。そうやったんか。まあ済んだこっちゃ。・・・」 ●「それと・・・」 凸「もうええ。これ以上聞いてたら頭痛ウなってきた。・・・トイレ行ってくるわ。」 ●「あっはは。先生びっくりしよったで。」 ◎「思えばいろんな悪さしたなあ。」 ●「それはそうと、花ちゃん来てるか。」 ◎「花ちゃんか。来てるで。おーい花ちゃん。」 花「わあ、みんな久し振り」 ◎「花ちゃんももう立派なお母さんかいな。」 花「そうやねん。」 ●「けど、あんときは花ちゃんはクラスのアイドルやったなあ。山口百恵か花ちゃんかてなあ。」 ◎「いや、せやないで桜田淳子か花ちゃんかやで。」 ●「何言うとんねん。百恵や。」 ◎「いいや、淳子や。ようこそここへクククック。私の青いトリ」 ●「そんなけったいな声出しないな。」 花「あんたら、まだそんなことで喧嘩してんの。そういえば二人ともようしてたなあ。」 ●「けど、思い出したで、花ちゃん。3年の時かな。恋人と別れてしょげとったって聞いたけど。あれホンマか。」 花「あら!覚えとったン。」 ◎「今なら時効や。だれやったんや。その相手て。教えてエな。俺らもどんな奴かわからんかったんやけど、あれこれ昼も寝んと考えたんやで。」 ●「そんな、おかしげな物の言い方すんねやないがな。」 花「あんたらそんなん恥ずかしいて言われへん。」 さあ、言うてくれとワイワイ言ってますと、かの凸山先生 凸「これ、何言うてんのや。」 ●「あ。先生。尻山さんの元カレだれかと聞いてますンやけど、尻山さん恥ずかしがって言いませんねん。先生、元担任として何とか言うたってください。」 凸「尻山君のかね。あっはは。そら言いにくかろう。」 ◎「何でですか。」 凸「元カレは、このわしじゃよ。」
甚平衛「わしの若いときのはなしやけどな・・・」 徳さん「じんべはんにんも若いときてあったんですかいな?」 甚「あほいうな。わしにかて若いときくらいあるわ。」 徳さん「奇遇でんな。わしにも若いころがあったわ。」
ご隠居さん 「もうすぐ定年さん 昔の話を何時までも謝っているこたアねえぜ」 大家さん 「違えねえ 何時までもこだわっていると頭のさえと言うか切れが鈍るぜ」 与太郎 「あたいなんか何時も謝っていなきゃなんねえ」 熊さん 「元気をだしなヨ」 八っあん 「次にもっと面白い作品を頼むぜ」
「こんにちは。ご隠居さんいますか。」 「なんだい。竹三郎か。何の用だい。」 「へえ、あっしの子供はもう、早いもんで4つになりまして。」 「それは知っているよ。で、どうしたんだい。」 「へえ、そろそろ、4つとくりゃあ昔話の一つや二つくらい聞かせないといけない。しかし、あっしが知っている話は「桃太郎」くらいで…。」 「なるほど。それじゃあ、「一寸法師」と「ワラシベ長者」それに「浦島太郎」を教えてあげよう。」 と、その3つの話を紙に書いてもらい、すっかりいい気分で帰ました。 ある日の夜、 「おとっつぁん。この間、話してくれたお話以外の話聞かせて。」 「おい来た!(紙を半分出すが)おおっと紙を見せたらどこからか聞いてきたとばれちまう。…またせたな。」 「今日は何?」 「うん。昔々お爺さんとお婆さんが住んでいました。しかし、そのお爺さん達には子供がいなかった。なので毎日、神棚で願掛けしたんだ。そしたら、ある日、神棚の上からドンブラコドンブラコと小さい桃が泣いていた。」 「桃が泣く?」 「続きを聞け。で、桃を割ると子供が出てくる。そこに、ハエが飛んできて、それを先っちょにつけて遊んでいたら、犬、猿、キジが来て、お供させてくれと言う。」 「なんか、変な話だな。」 「で、まあ今日に行くことになるんだが、ミカンから布、布から馬、馬から屋敷とお嫁さんを手に入れる。」 「すごいねえ。」 「うん。そして、ある日、鬼が襲ってきたんだが撃退する。その鬼が持っていたワラシベを振ると、体が大きくなっていく。」 「へえ。続きは?」 「しかし、家に帰るとお爺さんお婆さんはいなかった。」 |