これもおなじみ、お題を頂いて即興で小噺を作るおあそびです。
「芝浜」「酔っ払い」「財布」のような三題噺も良いかも。 |
お題「松竹梅」にもありますが、こっちのほうが意味合いとしては合っていると思います。 「松竹梅のほかにもめでたい植物はあるよね?」 「うん。桜、牡丹・桐・ヤナギ。」 「ん…(考えて)じゃあ、鳥といったら?」 「鶴・鷹そんなもんか。」 「布は?」 「赤反・青反なんかがあるね。」 「この野郎!さっきから聞いてりゃ花札ばかり!」 「ええ、だってめでたいじゃないか。」 「どこがめでたいもんか!おれは、あれで幾ら損したものか…」 |
「こっち入り」 「おおきに。ちょっと尋んねたいことがおますんやけど。あんさん。えらい芝居のこと知ってはるそうでんな。」 「おお。芝居のことかいな。そらもう。三度の飯より芝居がすきやかいな。何でも聞いてみ。」 「へえ。それだしたら尋んねますが、あの菅原伝授手習鑑なあ。このまえやってた。」 「うん。あれか。よかったなあ。まず、管丞相が仁左衛門か。苅屋姫が玉三郎。あと桜丸が鴈治郎。松王丸が団十郎で源蔵が吉右衛門。大一座やったなあ。」 「さ、その桜丸でやす。松王・梅王・桜丸。あれ三つ子ですな。」 「そうやで。三つ子は芽出度いと、丞相が名づけはったんや。」 「でも、芽出度いのは松竹梅ですがな。梅王・松王はええとして、なんで竹やのうて桜丸ですねやろ。桜はきれいやけど、すぐぱっと散って何や芽出度くないような気がします。」 「わからんやっちゃなあ。これは、ちゃんといわれがあんのや。」 「どのようないわれだす。」 「ちょうど、三つ子産まれたと、佐多村の白太夫から知らせがあったんが、丞相が朝のご膳を召し上がっていたときでな。それは芽出度きことである。余が自ら三つ子の名をつけんと、しばし考えてはったんや。ふと、眼前の膳の上に白粥に梅干があったをの見て、梅とは芽出度き花。ましてわが家紋に由来なすものとして、梅王と名づけはったんや。」 「はあ。じゃあ。朝はお粥でしたんかいな。前の晩に酒飲まはったんで。」 「うむ。時平公と飲み比べをしていたそうな。」 「ほんまでっか。・・・では松王は。」 「これも、眼前の膳に焼き松茸があって、松王と名づけた。」 「焼き松茸で、松王。ほたら焼き茄子なら。茄子王丸でっか。」 「そんなおかしげなものの言い様しないな。」 「で、桜丸は。」 「桜丸か。・・・・まあええ。」 「ええことないがな。これが聞きたいんですがな。」 「・・・あ。ちょっと用思い出した。念仏講の寄り合いがあんねん。」 「そんなんどうでもよろし。ははあ。あんた、でたらめ言うてんねやろ。」 「何のでたらめなもんか。桜丸はな。・・・その食後のデザートじゃ。」 「デ・デザート!もし。何でやすねん。それ。」 「食後に食べる桜餅から名づけたのじゃ。」 「もし。うだうだ言いなはんな。最前松茸て言いましたがな。松茸て、もうし。秋の味覚。桜餅は春の味覚。何ぼ何でも、そんな昔、秋のもんと春のもんが一緒に食べれますかいな。」 「アホやなあ。これはちゃんと本に載ったあるんやで。ええか。ここにわしが持ってる本にはやな『そもそもコンペイ元年のことなり』とある。」 「どっかで聞いたことあるような年でんなあ。やはりチャラーンというんでっか。」 「黙ってえ。『その年は天候きわめて不順にて、秋に桜の花が咲いたり。月見団子と花見団子が売れて売れて、団子屋大いに繁盛す。まことにキンミョウキンテレツホウレンソウ。テケレッツノパア』と書いてあるのじゃ。分かったか。分かったら早よ帰り。・・・何じゃけったいな顔して。」 「もし、そんな無茶言うたらどんなりまへんで。人が知らんから言うてけったいなことばかり言うてからに。ほな。何で秋に桜の花が咲きましたんや。」 「おおかた、地球温暖化じゃろ。」 無学者は論に負けず。失礼をいたしました。
「松竹梅のほかにもめでたい植物はあるよね?」 「うん。桜、牡丹・桐・ヤナギ。」 「ん…(考えて)じゃあ、鳥といったら?」 「鶴・鷹そんなもんか。」 「布は?」 「赤反・青反なんかがあるね。」 「この野郎!さっきから聞いてりゃ花札ばかり!」 「ええ、だってめでたいじゃないか。」 「どこがめでたいもんか!おれは、あれで幾ら損したものか…」 |
世の中口下手…と言うより悪口しか言わない人はいるもので… 「今日は、寿司をおごってやる!竹三郎!山四郎!付いて来い!」 「やったあ。」 「へえ、お前に寿司をおごる金があったとわなあ。」 「ご挨拶だな。…こんちは。」 「いらっしゃい!」 「好きなもの頼みなさい。」 「ウニ。」 「何がウニだ。お前の脳みそはウニみたいにトロトロじゃないか。共食いだ!」 「大トロ。」 「大トロと来たな。トロってのは油ばっかりでうまくねえ。マグロの本当の味が分かるのは白身か赤身。トロなら中トロくらいがちょうどいい。」 「イクラと数の子2カンずつ。」 「まったく。イクラと数の子は卵だよ。そんなものを食べたら稚魚が孵らない。ひどいねえ。残酷だ!」 「まったく。嫌な奴だ。アナゴくれ。」 「アナゴはウナギの偽物ってか。」 「こちらの人にタコとイカをやってくれ。」 「それは、俺に対する言葉として受け取っていいか?」 「おう!」 「この野郎!おい、手拭を貸してくれ。」 「へえい。」 「(山四郎の目を隠す)おい、(耳元で)頼む。」 「は、はい。(握る)お待ち!」 「巻き寿司か中身は何だ?」 「ま、食ってみろ。」 「パク。……。」 「どうした。」 「ギャー。辛いー、水くれー!」 「へい。」 「ははは、どうだ。寿司も俺もそんなに甘くないんだよ。」
寿「へい!いらっしゃい!」 客「まず、卵からもらおうか。」 寿「へい、卵ですね!」 客「あと、アガリを。」 寿「へい!アサリ!」 客「いえ、アガリです。」 寿「ああ、アガリね。分かりました。おい!アガリだよ。」 店「へいへい。」 寿「へい!お待ち!」 店「アガリです。あと、ムラサキも。」 客「(湯呑みを口に当てて飲もうとするが。)あれ?アガリが入ってるのか?(寿司を食べようとするが。)あれ、あれれ、寿司が崩れちゃった。」 と、よく見たら、湯呑みに卵焼きが入っていて、寿司にお茶がかかっていました。
魚屋と寿司屋がある取引をしていました。その取引とは、魚屋の仕入れた魚介類を寿司屋が5両ほどで買い取ります。そして、魚屋が寿司を食べに来たときは、4割引というものです。しかし、魚屋は、 「私たちは損をしている気がする。私は10両くらいで買い取った魚を5両で売っている。なのに、寿司屋へ行くと4割引だ。そこで思いついたんだが、3両くらいの安くてまずい魚を、寿司屋に売って、私たちは、寿司を食べるとき、魚介類ではない、カッパ巻きや卵を食べる。」 「なるほど。そりゃいいや。」 そして、悪い魚を寿司屋に売って、寿司を食べにきました。 「いらっしゃい。魚屋さん。」 「こんいちは、今日は、全部カッパ巻きと卵で。魚は飽きるほど食べているから。」 「わかりました。しかし、カッパ巻きは売り切れているんです。」 「そうですか。では、卵だけでお願いします。」 「それでは。」 と、出てきたのは全部イクラと数の子。
皆さん、こんにちは。今日も「世界の未開ショー」に招待しましょう。 本日はコンピュータ王国“ジャパン”に伝わる野蛮な風習です。 よく知られているとおり、この国の人々の主食はライスです。 公式な席では2本の棒を使って器用に食べますが、一部では 昔ながらの手づかみで食べるという風習も残っています。。 「スシヤ」という伝統料理屋に行くと、食べやすいように職人が ライスを握りしめて出してくれます。それも客のリクエストによって 生魚の肉片を削ぎ切りにして表面に貼り付けてくれるのです。 生魚とライスとの間には「錆」と呼ばれえる青い香辛料がはさみ こまれており、これを「ソーイ」と呼ばれる豆から抽出した塩辛い 液体に浸けて食します。では、おそるおそる食べてみましょう。 「オオトロくださーい」今、絶滅の危機にあるマグロの脂身の部分が 日本では最も好まれています。軽く火を通してもくれますが今日は 生で食べてみましょう。おージーザス!これを黒い液体に浸けます。 アボガドやキウイではありません。生の魚とライスが握りしめられた ものを今食します。2本の棒を使ってもいいのですが、右手で素手で つかむことも許されます。「オー・マイ・ゴッド… ううぅぅんうまい」
外人さんが寿司職人のすし屋があります。 客1「ああ、旨かった。いくら?」 職人「ヘイ、イクラ!」 客2「駄目だよ。外人なんだから。ハウマッチ?」 職人「ハマチデスネ。」 客1「これじゃあ、いつまでたっても払えないや。」 客2「あの、そろそろ、払いたいんですけど・・・」 職人「ソウデスカ、ソレジャア、コノイグスリノメバナオリマスヨ。」 “払いたい”を“腹いたい”と思ってしまったのです。 |
「おや、大家さん。」 「竹三郎。お前、ご隠居さんと明日何か約束しただろう。」 「ああ、そうです。ご隠居さんと歌舞伎を見に行くんで。」 「そうかい。でも、ご隠居さんを喜ばせるのはいいが、気を付けなきゃいけない事がある。」 「なんだい。満月の日の夜に狼にでもなるのか?」 「そんなんじゃないよ。ご隠居さんは歳だから…。」 「あんまり、あっちこっち連れまわすなって事だろ。分かってるよ。」 「いや、それもそうなんだが、ご隠居さんは耳が遠い。だから、喋る時は耳元で喋るか大声で喋るか、筆談にしな。」 「筆談が一番簡単そうだから筆談にします。」 「そうかい。」 と、筆談といったのですが、当日、紙と筆を忘れてしまいました。 「どうしよう。仕方ない。」 「おおい、竹つぁん。今日はありがとう。」 「いえいえ、では行きましょう。」 「は?」 「あ、そうか。行きましょう!」 「ええ、意思魔性?なんだいそりゃあ。」 「違います!」 「血買います?こわいねえ。」 「違うってのに、そうだ。手を振る。」 「ええ、臭い?」
「(怒りながら)竹三郎の奴はムカつくなあ!くそ〜。酒飲んでやる!…おおい、店主!酒持って来〜い。」 「へいへい。」 「ううん。怒りが吹っ飛ぶぜ!ううん。それでも許せない。あの竹三郎!(寝る)」 「お客さん。起きてください!夜ですよ。」 「ん…ああ、すみません。」 「もう、閉店です。お勘定を願います。」 「へえ、いくらで。」 「1両です。」 「なんだって!飲みすぎちゃったなあ。今払います。…まてよ。ちょと待ってください。これを竹三郎に払わせれば気が済むぞ。ああ、でも怒ってたのは竹三郎だっけ?ああそうだ山四郎だ。…すみません。長屋の山四郎が払ってくれます。しかし、くれぐれも俺が言ったことは言わないでください。長屋の場所はここに書いておきましたから。それじゃあ!」 「ありがとうございました。」 「へへへ、上手くいった。」 次の日の朝、 「お、居酒屋が来たぞ。あそこが山四郎の家だったな。ウフフフ。あれ?山四郎の家を通り過ぎたぞ。」 「すみません。居酒屋のものですが1両払ってくれるそうで。」 「ええ、おかしいな。あ、俺の名前が山四郎だ。忘れてた。」
「では次の人、35ページを読んで見ろ。・・・おい田中!教科書はどうした。」 「先生!忘れました。」 「お前、何も机に出してへんやないか。ノートは」 「忘れました。」 「昨日出した宿題のプリントは」 「忘れました。」 「筆記用具はどないしたんや。」 「あっ。それも忘れました。」 「チャンと寝る前に時間割合わせたんか。」 「おおっと。それも忘れました。」 「・・・みんな忘れやがって、・・・それにしてもカバンはパンパンやなあ。他の教科の用意はしてんねやな。」 「いいえ。先生。でも、ちゃんと弁当と、携帯と、任天堂のゲーム。それにエロ本。タバコ。チューインガムと競馬新聞は忘れんと持ってきました。」
爺さん「めしはまだかい。」 母さん「さっきみんなで食べたでしょ。」 爺さん「そうだった。最近、忘れぽくなってきたな。いかん、いかん。・・・ところでめしはまだかい。」 母さん「いい加減にしてください。ボケてきたんじゃないの。」 こども「かあさん!ご飯まだできないの。」 |
「これ、イワン。ミミズがいとるさかいに立ションベンしたらアカン。かけるとな。おまはンのがエライ腫れンのやで。」 「オーチン。ハラショー!」
「私は英語が出来るよ。」 「それはすごい。」 「MとPの真ん中は(Oを書く。)こう、書くんだ。」 「オー。」
「雪山で遭難しちまったなー。俺、食料あんまり無いけど腹減ったから全部食っちまお。」 「ユーアーウェルカム(ユーは飢えるかも)」
「この椅子いろいろな機能が付いていて使いやすいわ。」 「ベンリーナイス!」
「この道具ずいぶん使い勝手がいいじゃない」 「ベンリーグー」
「お腹のあかちゃん大事にしてね」 「サンキュー!」
「おそ松くんに出てくるイヤミについて知りたいのか。驚くときこんなカッコウする奴だ。わかった!」 「シェーシェー」
「きょうは急いでからこれで失礼するよ。こんど何かおごるよ。」 「チャオ!」
「この歓迎のレイは有料ですか。」 「アッ、ロハ!」
「きみ、このフランスの香水は匂わないよ。」 「ウイ、ムシュー」
「こんばんわ。・・・ピンク映画館の前で、そわそわしてる坊や、あいさつぐらい返せよ。」 「ボン・ソワー」
「ハンス君、君から依頼されてたダンテ『神曲』の西部劇版が完成したよ。」 「ダンテ・シェーン」
「ドイツ人なのに、仏教徒に改宗して、お寺を支えることにしたんだって? 和尚さん、喜んだだろうねぇ。何て言ってた?」 「ダンケ!」
「フランス人は、昼間からワイン飲んで、酔っぱらってるって、本当かなぁ?」 「ウィー!」
「スペイン人の癖して、ここに立ちションベンしたの、お前か?」 「シィー」
「Hey you! アナタ、ナンデ、ワタシノアト、ツケテクルデスカ?」 「ビコーズ……」
「オラは、太平洋戦争がおっ始まってから、60年間、山奥に隠れてたで、良くわがんねぇが、アメリカ人ちゅうたら、敵だんべ? この薪割りで、ドタマかち割ってやんべぇ!」 「オーノー!」
「スミスさん、ヒースロー空港へは、次を右ですよね」 「サッツ・ライト」 |